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後味の悪い話 この169 [無断転載禁止]©2ch.net

610 :本当にあった怖い名無し@無断転載は禁止:2017/04/18(火) 13:47:32.90 ID:TZfOjrjp0
ジャンヌ・ダルクや土方歳三が生きのびていたり、織田信長が女だったり、
サムライが新世界で戦っていたり、て小説を書いている佐藤賢一の短編「技師」

主人公はイタリア人の技師。
生まれ故郷の城壁都市がフランス軍に襲われそうになっている、と知り、フランス軍の大砲に対抗できるような
レオナルド・ダ・ビンチ直伝の築城技術を引っさげ、若い頃、父親の破産のために後にしてきた故郷に戻ってきた。
住民は主人公の築城技術に疑問をいだき、いっそフランス軍に降伏したほうがいいんじゃないか?
というような雰囲気となっていたが、都市の有力者(主人公の父親の破産の間接的な原因でもある)の
後押しもあり、都市防衛のため主人公の築城技術を用いることに決める。
主人公が住民から「技師さん」と呼ばれ、城壁や円柱塔を強固にするため、懸命に働いている時、
主人公の案を後押しした有力者の娘が「あなたは自分の力を誇示したいだけでしょ?」とそっけなく言う。
実は主人公は、父親を破産においこんだ娘に惚れており、見返すために故郷に戻ってきたのだった。
フランス軍を撃退し英雄になって、あの高慢な娘を手に入れてやる、と決意した主人公が固唾をのむ中、戦闘が開始。
フランス軍の大砲は凄まじく、城壁や塔のあちこちが破壊されたものの、その強固さゆえフランス軍は撤退。
都市は勝利した。主人公の築城技術は正しかった。

数日後、主人公は住民に「この山師め、最初からフランスに降伏すればよかったんだ」と城からたたき出される。
主人公と入れ違いに入ってきたのはフィレンツェの商人たち。
主人公の築城には途方もない金がかかったため、都市はフィレンツェに多額の借金をすることになり、
商人たちは借金のかたに住民たちの財産をねこそぎふんだくりに来たのだった。
あの有力者は主人公の案に賛成だったため、よけいに金を払うことになり、娘まで売春宿に売る羽目になった。
堂々たる城壁や塔も多くが廃墟となり、激怒した住民たちは鬱憤を主人公にぶつけたのだった。
都市を後にしながら主人公は思う。
こんどでかい仕事を成功させて金をためて娘を身受けしてやる。そうすれば今度こそ感謝させるに違いない
・・・そう思いながらなぜか主人公の目からは涙が溢れるのだった。

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