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後味の悪い話 その167 [無断転載禁止]©2ch.net

1 :本当にあった怖い名無し@無断転載は禁止:2016/11/09(水) 21:15:22.61 ID:cnEcBLCN0
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聞いた後に何となく嫌な気分になったり、切なくてやりきれない夜をすごしてしまったり、
不安に駆られたり、体中がむず痒くなるような話を語り合うスレです。

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後味の悪い話 その166
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303 :本当にあった怖い名無し@無断転載は禁止:2016/11/24(木) 23:25:22.09 ID:w5dQDX/Z0
ゴールデンカムイという漫画に登場する谷垣源次郎という陸軍兵士の過去

明治時代
谷垣の出身地のマタギの間では「カネ餅」という非常用携行食を作って携行することが習わしだった
谷垣の父は厳格な性格であり、カネ餅に塩や味噌などの味付けをすることを固く禁じていた
それでも谷垣は密かに自分のカネ餅に少しだけ手を加えていた
ある日の猟の最中に谷垣は吹雪にみまわれて遭難してしまい、同じく遭難したマタギ仲間と互いのカネ餅を分け合って食べた
マタギ仲間は谷垣のカネ餅に混ぜ物がしてあることを感じとり、それがクルミであることを言い当てた
谷垣は「親父には秘密にしてほしい」と笑った

マタギ仲間は谷垣の妹と結婚し、谷垣の義理の弟になった
妹夫婦は集落から離れた山奥の小屋で静かに暮らすこととなる

それからしばらくたったある日
谷垣が妹夫婦の暮らす小屋に行くと、小屋は焼け落ちており、中には黒こげになった妹の死体があった
妹の死体をくまなく調べると心臓に刺し傷があり、側には義弟の小刀が落ちていた
義弟の姿はどこにもなかった
谷垣は血眼になって義弟を探したが見つからなかった

しある日義弟が北海道の陸軍に入隊したという噂が入ってきた
家族は谷垣を説得した
「もうやめろ。復讐のためにこの地を捨てるな。人生を棒に振るな」
谷垣は「マタギなど糞くらえ」「二度と戻らない」と宣言して旅立った
北海道へ渡り、陸軍に入隊し、いくつもの駐屯地をめぐって義弟を探した
ロシアとの戦争の出征間近に、家族から母の死を知らされた。母は、娘の無惨な死と、息子が故郷を捨てて戦争に行くことに毎日泣いて過ごし、心労がたたり体が弱ってあっけなく死んでしまったそうだ

304 :本当にあった怖い名無し@無断転載は禁止:2016/11/24(木) 23:26:22.88 ID:w5dQDX/Z0
「すべての責任は義弟にある」と谷垣は憎悪を膨らませ、「見付けたら戦争のどさくさに紛れて撃ってやろう」と心に決めていた
しかしロシア軍との戦闘が始まると義弟探しどころではなくなった
やがて追い詰められたロシア兵は体に爆弾を巻き付けて日本軍の塹壕に飛び込むという捨て身の特攻作戦を仕掛けるようになった
それによってロシア兵一人につき十人の日本兵が犠牲となった
そしてその特攻は谷垣のいた塹壕にも向かってきた
数発の弾丸を受けてもそのロシア兵は止まらなかった
すると他の塹壕から一人の男が飛び出し、ロシア兵に体当たりをして食い止め、爆発に巻き込まれた
その男は義弟だった

義弟は辛うじて生まだ生きていたが致命傷を負っていた
谷垣は剣を取り出して義弟に近付き、妹の復讐を遂げようとする
しかし義弟は爆発によって視力と聴覚まで失っており、谷垣の気配を感じると、「どなたか存じませんが」と遺言を伝えようとする

305 :本当にあった怖い名無し@無断転載は禁止:2016/11/24(木) 23:28:35.63 ID:w5dQDX/Z0
「○○に住む谷垣家の人間に伝えてください
私は谷垣家の娘さんを嫁にもらいました。山奥で二人っきりで静かに暮らしていました
ある日、嫁が…
疱瘡(伝染病)にかかりました
山で家族が疱瘡にかかれば、生きていようが、感染を怖れて置き去りにされますが、
自分には出来なかった
彼女を一人寂しく死なせるわけにはいかない
置き去りにされた小屋に獣が入り込み、疱瘡患者が生きたまま食われることもあります
しかし集落に顔を出さなくなれば、いずれ彼女の家族たちがここに来てしまう
彼女は『皆へ伝染す前に私を殺して村を離れてほしい』と、疱瘡で疱瘡で変わり果てた顔を布で隠しながら言うのです
私も彼女と一緒に死ぬ覚悟でした
でも彼女はそれを許しませんでした
『もし感染してなければ、その命をどうやって使うか、自分の役目を探しなさい』
そしてついに私は彼女を殺しました
彼女に言われたとおり、小屋に火をつけ、彼女の死を家族に伝えないまま私は村を立ち去り、今日まで彼女を殺した罪悪感を抱えて生きてきました
自分のせいでご遺族を永く苦しませた…。少しでも傷を癒せたら…。どうか…、この話を谷垣家に…」
谷垣はただ無言でカネ餅を取り出し、一欠片を義弟の口に入れてやる
義弟はそれを味わい、「源次郎か?」と谷垣の名を呟くと、息を引き取った

谷垣はそれ以来、「義弟は自分の役目を見つけて命を使った」
「自分の生まれてきた役目は何だろう」と考えながら生きていくことになる

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