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あの作品のキャラがルイズに召喚されました Part328 [転載禁止] [転載禁止]©2ch.net

50 :Neverwinter Nights - Deekin in Halkeginia ◆B5SqCyGxsg :2015/08/26(水) 20:40:12.18 ID:YwWjeWMy
 
「オオ! ……っと、」

ディーキンは此度もタバサの放った呪文の正体を見抜くと、咄嗟にぐっと姿勢を低くした。
そのまま地面を蹴って跳躍し、翼を広げると、余裕を持って先程まで自分の立っていた地点を通り抜けていく風の鎚を回避する。

この世界の呪文は、どうも全般的にフェイルーンの呪文に比べて有効射程が短いし、速度も遅い気がする。
広範囲を薙ぎ払うタイプの呪文はいざ知らず、単体を狙う類の呪文ならば、二十メイルも距離を離せば概ね余裕で回避できそうだった。
フェイルーンの呪文の中には、数百メイルも離れた地点にでもほぼ瞬間的に着弾し、回避が非常に困難なものがザラにあるのだ。

(このまま、タバサの攻撃を避け続ければいいかな?)

ディーキンは自分の眼下を通り過ぎていく風の流れを肌で感じながら、そんなことを考えた。

どうやったらお互いあまり傷つかずに戦いを終えられるか悩んで、タバサの攻撃をかわしても攻め込むのは躊躇していたのだが。
この調子なら、ひたすら回避し続けるのも、そう難しくはないかもしれない。
タバサの精神力が尽きるまで、このまま耐えられれば……。

(………ンッ?)

そんな考え事で一瞬タバサから注意が逸れていた間に、彼女はまた別の呪文を詠唱し始めていた。
ディーキンは注意を彼女の方に戻し、口の僅かな動きや動作から次の呪文を識別すると、ぎょっとして目を見開いた。

次に飛んでくる呪文は、『ウィンド・ブレイク』。
広範囲を風で薙ぎ払い、対峙する敵を大きく吹き飛ばす呪文である。
効果範囲が広いがゆえに回避は難しく、しかも空中では踏ん張りがきかない。

慌てて地面に降りようとしたが、間に合わなかった。

「オオオォ……、ッ!?」

体を叩きつける猛烈な突風に、ディーキンは思わず腕で顔を庇って、目を閉じた。

腕や翼をたたんでできる限り突風を受ける面積を減らし、それが通り過ぎると、今度は逆に翼を広げてブレーキを掛けようとする。
その甲斐あってか、どうにか勢いよく吹き飛ばされるのは免れ、僅かな後退のみでその場にとどまることができた。
ディーキンは小さく溜息を吐くと、首を振って地面に降り立った。

(……強い……!)

タバサはディーキンが再三の攻撃を凌ぎ切ったのを見て、杖を握る手にぎりぎりと、痛いほど力を込めていた。

まだ系統魔法に接して日が浅いはずなのに、自分の高速詠唱を看破し、不可視の風の刃や鎚を見事にかわしてみせた。
しかもあれほど小柄な体格で、しかも宙に浮いていたにも関わらず、屈強な大男さえも吹き飛ばす『ウィンド・ブレイク』に耐え切るとは。

そう言えば、武器屋では両手持ちの大斧をこともなげに片手で持ち上げていた。
外見に反して、恐ろしい怪力の持ち主ということか。

ならば次は、どんな攻撃が考えられる?

風で体を絡め取り、操るか。
地面に霜を走らせ、足を凍りつかせて動きを封じるか。
それとも、『眠りの雲』を使って眠らせるか。

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